映画館によく行くようになったのは中学の時だった。 |
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以降、高校の時まではよく映画は見ていた。 |
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60年代後半から70年代にかけての、いわゆるニュー・シネマの時代で、 |
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名画座なる便利で安価なものがあったし、その頃は試写会招待のはがきも熱心に出していた。 |
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多い時は年に100本以上は見ていたと思う。 |
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よく考えると、今でこそレンタルビデオやDVD、衛星、CATVなどで自宅でいくらでも見れるが、 |
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当時は映画館に行かなければ、「字幕の映画」は見ることはできなかった、そういえば。 |
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…と、そんな映画館で見たフィルム・オン・マイ・マインドをつらつらと・・。 |
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「卒業」(1967年) |
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THE
GRADUATE |
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監督:マイク・ニコルズ |
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主演:ダスティン・ホフマン/キャサリン・ロス/アン・バンクロフト |
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この映画を見てキャサリン・ロスは大好きな女優になった。 |
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見たのはリバイバル上映された中三くらいの時。 |
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この映画は前半と後半で映画の見方が変わる。それだけは何年見ていても変わらない。 |
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エレン(キャサリン・ロス)が登場することによって思い入れが変わるのだ。 |
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ただし、ミセス・ロビンソンに対する見方は昔と今では全く違う。 |
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昔は後半が待ち遠しく、ミセス・ロビンソンはあくまで脇役だった。 |
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ベンとエレンという若いカップルが結ばれるまでを描いた |
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若い男女の青春ロマンス映画みたいな感じで見ていた。 |
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しかし今見るとミセス・ロビンソンの寂しさを考えてしまう。親と妻と愛人としての思いを考える。 |
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そしてミセス・ロビンソンこそが主役であることに気付く。 |
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考えてみたら、サイモンとガーファンクルの挿入歌は「ミセス・ロビンソン」である。 |
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それにアン・バンクロフトはアカデミー主演女優賞にノミネートされていて、 |
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キャサリン・ロスは助演女優賞である。なんだやっぱりそういうことか。 |
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そしてそれに連動して昔と見方が変わったのは、ラスト・シーン。 |
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以前はハッピー・エンド、良かったね〜で見終えていた。 |
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紆余屈曲したけど、かなり強引にしろ、結局結ばれてめでたし、だった。 |
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でも今は違う。あの二人の行く末はどうだろうと考えてしまう。 |
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それまで以上の苦労が待ち構えているんじゃなかろーか、と。 |
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そして残された人たちはどうなったんだろう、と。 |
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やっぱり歳をとったということなんでしょうな。 |
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「明日に向って撃て!」(1969年) |
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BUTCH
CASSIDY AND THE SUNDANCE KID |
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監督:ジョージ・ロイ・ヒル |
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主演:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/キャサリン・ロス |
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見た回数ではベスト3に入ると思う。 |
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まず導入部が大好きで、何度でも見たくなる最大の要因になっている。 |
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本物のブッチとサンダンスの実写がセピア色で映し出される。 |
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映写機がカタカタと鳴る音とバート・バカラックのピアノ曲が音数少なく流れる。 |
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次にポール・ニューマンのアップ。銀行を見ている。 |
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以下、サンダンス・キッドことロバート・レッドフォードがかっこよく登場。 |
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その後、場面が変わってから徐々に色がついていく…とまあこんな感じ。 |
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あとこの映画は物語なかばとラストシーンとで2回セピアに変わる。 |
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なお、デヴィッド・フィンチャーがやはりこの映画の導入部が好きで |
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「セブン」の冒頭部で同じように始めようとしたと語っていた。 |
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結局、最終的な編集でカットされたようだけど。 |
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そしてこの映画のもうひとつの心地良いシーンは有名な「雨に濡れても」のシーン。 |
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ポール・ニューマンが自転車を乗るシーン。 |
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このシーンのキャサリン・ロスがやたらと美しい。 |
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ちなみに撮影のコンラッド・ホールは当時キャサロン・ロスの恋人だったらしい。 |
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やたら説得力がある。 |
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