いよいよ開幕!Jリーグ2006
かつてこれほど開幕前に胸ときめかせたことがあったろーか。
強いてあげれば、Jが最初に開幕した年か。
あん時は代表がワールドカップ94の一次予選で最大の難関UAEに勝った後で、日本のサッカー界には明るい未来が待ってる感じだったなあ。
同年の11月にドーハの悲劇が待ち受けてるなんて考えもしなかった。
あともうひとつあげれば、レッズがJ2から戻って来た年の開幕かなあ。
あーやっぱりJ1はいいなあ、とJ1でできる喜びみたいのに満ちてた気がする。
シャバの空気は格別だーってな感じなんだろーか。
でも今年はそのどちらとも違う。
このワクワク感。
ワールドカップ・イヤーであることも拍車をかけてることはあるけど。
ゼロックスで見たレッズはコンビネーションまだまだーってトコ多かったけど、なんかすごーく面白そうな映画の予告編見てるみたいだった。
巷では今年のレッズは優勝候補筆頭とか言われてて、そらー優勝したら心臓発作おこすほど嬉しいかもしれないけど、
私はもう見ててワックワックして笑っちゃうほど楽しいサッカーをレッズがやってくれればもう死んでもいいと思ってる。
Jリーグ初年度からしばらくの低迷期、オジェックが建て直してくれた土台を残せず、J2降格も経験し、ミスター・レッズが無冠のまま去り、
上位にいくことはあってもどこか間抜けで、肝心なトコで負けたり、格下に足元さらわれたり、すばらしい試合したかと思えば、次に超へぼい試合したり。
話し出したら1冊の本になるくらいの鬱積された長年のいろーんなレッズの思い入れの中でも、負の部分が去年やっと消え始めた気がした。
以前もいい試合というか、感動呼ぶ試合は結構あった。
でも惜しかったことの方が多かったし、勝っても金星って感じで座布団が舞ってる状態だった。
去年は違ったなあ。
なんか堂々としてて、何かやってくれるフンイキが毎試合あった。(そらー長いシーズン、フンイキだけで終わったこともあったけどさ)
今年は去年のそういうベースがあるからこそ、さらに感心したり、スゲーって思ったりするプレーがたくさん見れるのではないかという期待に胸パンパン。
先日のゼロックスにはその予兆が感じられた。
思えば今日の土台を築いたのは間違いなくオフト。
勝ち慣れる、簡単に負けない、自分の役割は必死に果たす、そんな当たり前っちゃー当たり前の意識をやっと当たり前に思えるようにしてくれた。
それに犬飼社長、あんたは本気だね。本気でヨーロツパのようなビッグ・クラブ目指す気だね。
それも「がんばります」とか「最良の方法で」とか「いずれ」とかいう曖昧な言葉じゃなく、実際にすぐに選手補強で示した。
エメへの判断も早かった。
ポンテやマリッチの獲得、今回のワシントン、相馬、黒部、伸二の獲得。
的確に実行して見せた。
こらーすごいことだよ、ほんと。
ワクワクするのも無理ないってもんだ。
で、私の今年の優勝予想はマリノスです。
自分の中でも「おい!こら!」状態だけど、楽しいサッカー=勝利というのは現実問題難しいって。
バルセロナくらいじゃないかしらん。楽しさと勝利が同居してるの。
それもスペインだからできるのであってセリエAやプレミアでできるとは思えん。
首位チームのチェルシーやユーベ見てるとそう思う。
ブラジル代表も永遠のテーマみたいになってて、両者がマッチしたのってペレのいた70年くらいまで遡らないとなんない。
ジーコ含めた黄金の中盤もタイトル届かなかったし、94年の久々の優勝は「楽しさ」切り捨てて現実路線とった結果だった。
確かに去年のガンバはその理想に近かったかもしれない。それにしたってアラウージョと大黒がブレイクしたことが大きかったし、それでも混戦をやっと抜け出した程度。
ふたつの折り合いをつけていくのは、今のレッズではまだまだ先って気がする。
チームとしても鹿島や横浜ほどはまだ成熟していないと思うし、勢いだけで行くには1年は長すぎる。
肝となるのは実はディフェンス。
攻め切れればよいが、守勢に回れば逆に並以下のチームになる可能性があるわけで、チームとしての守備がどこまでできるかってこと。
具体的に言えば、ゼロックス後半のガンバみたいに、相手に飛び出しのうまいFWがいて裏にポンポン出された時にどこまで対処できるか。
攻めの選手がどこまでプレスかけられて、またそのプレスを信用してどこまでラインを上げられきれるか。
個人個人の能力は守備も問題ないが、あくまでチームとしての守備ね。
そういう意味でのチームとしての熟成ね。
・・・といろいろいってはみたものの、試合始まりゃ予想なんて関係ないんだけどね。